四国秘境ツーリング 1日目[後編]



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吉野川から狭路でどんどん山奥へ / 山奥の本格派うどん店 / 念願の天上の里・十家集落へ / 山奥にある昭和な一軒の温泉宿 / NHKが映らない恐ろしさ

1日目[前編]はこちら



吉野川から狭路でどんどん山奥へ

狭い峠越えルートのr7で徳島県入りした後、吉野川と並走するr12を西へ。
と言っても一瞬しか走りませんが(笑)
↑r131で吉野川を渡る。目の前に広がる開放的な青空と山々にテンション上がりますな。

吉野川を渡ると今度はR192。これを西進し、江の脇交差点で左折。R438へショートカット。
ここからどんどん山の方へ入っていくし、酷道になっていきますぜ。
↑沈下橋もあった貞光川をバックに。すぐそこの道がR438。
この川の対岸が二重うだつの町並みがある貞光だけど、例によりスルーせざるを得ない(´д`)

広くなったり狭くなったりのR438。紀伊半島クオリティな酷道ゾーンも多い。
そのくせ民家が多く、交通量も意外と多いので、あまり早く走れない。
↑貞光からしばらく走ると、いつしか渓谷らしい場所へ。山の匂いも濃くて、綺麗な川でしたよ。
↑集落内も狭いが、集落と集落を結ぶ鬱蒼とした林の中をゆく区間も狭い。
今回の四国ツーでよく見たのが、対向車接近を知らせる電光掲示板。センサー反応だろうな。
これは確かに便利だ。我らが某鍋谷峠とかでも導入しないもんだろうか(笑)
↑いかにも快走路。広くて気持ちのいい区間もあるR438だが、またすぐに狭くなる。
そんな飴と鞭の使い分けようが酷道の酷道たる所以(笑)

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山奥の本格派うどん店

吉野川流域の貞光から走ること約20分。次なる目的地に決めていた店の看板を発見。
田舎で暮らそうよ。またうどん。うどんツアーは終わってなかった(笑)
名前から容易に推測できるけど、店の場所は山奥の田舎。香川の谷米とかよりも秘境。
四国ツー出発前に0円マップで知ったけど、かなり美味いらしいので、絶対に行こうと思ってた。
11時開店で麺切れ次第終了なんで、一応急いでるんだが・・・もうすぐで12時です(爆)
↑進めば進むほど酷道度が更に増すR438。急げ!
↑一宇の町中。今はつるぎ町一宇。田舎で暮らそうよはまだ先。急げ!

貞光から田舎で暮らそうよ看板までも長かったが、その看板から店までも相当に長い。
実際に走ってみるのと、ツーマプの地図で見て想像するのとでは大違い。
やはり道は狭いし、カーブも多いし、離合もあるから想像以上に時間がかかる四国の酷道。

「これで麺切れ終了、閉店ガラガラだったら最悪やな・・・(T_T)」と嫌なことを思った。

そして、走ること約20分。遂にそれらしき店が見えてきた。ええい、ままなれよ!
↑12時過ぎに田舎で暮らそうよに到着。木造の店舗が実にいい感じ(´▽`)
ロケーションは関西で言えば、R169の川上村とか上北山村の山奥に店がある感じ。
店の周囲は山と谷ばかりだし、視界に他の民家らしきものは見当たらないし。マジ山奥。

木の温もりを感じる店内へ。客は1人のみ。麺はあるか・・・ジャッジメントの時。
意を決して店の奥さんに聞くと、「まだ大丈夫ですよ〜^^」との返事が。ほっ。
山奥まで来て食べられないのは悲劇でしかない。それはそれで一興かもしれんが、俺は嫌(笑)
奥さん曰く、紅葉が終わりで剣山の観光客が少なく、店もこの日は客が少ないって言ってた。
ここは山奥だけど人気店だし、天気もいい土曜だからもっと人が多いと思ってたなあ。
↑メニュー。釜玉が1番人気らしいので、とりあえずそれを頼む。
↑パ○ラッシュ、僕はもう疲れたよ・・・なんで、座敷の方へ。
ライダー的にはライディングシューズを脱ぐのが面倒だが、座敷の心地よさには抗らえない(笑)
↑サクラエビの天かすとネギが入ってる釜玉うどん。500円。
これがまたかなり美味かった。恐らく今日食べたうどんの中では断トツ。
麺のエッジが立ちまくりでコシがあって、醤油と生卵を混ぜたらまさにカルボナーラ。
予想以上に美味く、なんでこんな山奥にこんなハイレベルな店が?と思う(笑)
香川に比べると高いかもしれないが、山奥でこの美味いうどんを食べられるなら安いもの。
↑奥さんオススメのゆず唐辛子。
これを入れて食べると、ゆずの風味と唐辛子のピリっとした辛さが丁度ハマる感じ。

この店はできる・・・1杯だけで終わらすのは勿体なさすぎる。他のやつも食べねば・・・
↑ひやあつ。500円。
釜玉も美味かったが、個人的にひやあつはそれ以上だった(*´▽`)
麺が素晴らしい。冷水で締めてあるのでコシはさっきの釜玉以上にあるし、小麦の香りがする。
ダシも美味い。香川と同じイリコが強いので、もう讃岐うどんみたいなもん。徳島だけど(笑)

食後は店主と奥さんと話をして、このつるぎ町にある"某所"についても色々教えてもらった。
四国へ来た最大の理由と言っても過言ではない某所だから、少しでも情報を得ておきたい。
さすが地元の人だけあって詳細に教えてくれた。親切だし、うどんも美味いし、また来たい店。
↑店の外に居た四国にゃんこ2匹目。この店の飼い猫らしい。
こやつも愛いヤツですが、中々正面を向いてくれずに逃げて行きました・・・(´・_・`)
↑貞光からR438を1時間も走れば着く。看板があるし、店も目立つので分かりやすいだろう。
店の周りは四国第2位の高さを誇る剣山のすぐ近くで超山奥。

■田舎で暮らそうよ
[住所] 〒779−4306 徳島県美馬郡つるぎ町一宇漆野瀬2583
[電話] 0883−67−5432
[営業時間] 11時〜15時(麺切れ次第終了)
[定休日] 不定休(行く時は電話確認が吉。あと、冬季休業なので注意。)
[駐車場] 有
[備考] 剣山がすぐそこという山奥にあるうどん屋。店の外はハンモックがある。
そんな長閑なロケーションが素晴らしい店の1番人気は釜玉。他のうどんも相当美味い。
平日はうどんが100円安くなるみたいです。ホームページあり→こちら

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念願の天上の里・十家集落へ

田舎で暮らそうよを後にして、次なる目的地へ向かう時がやって来た。
四国ツーリングで最も来たかった場所・・・あの地こと、十家(といえ)集落に。
車道が通じていない為、そこへ行くには山道を1時間歩いて登るか、モノレールで登るしかない。
山の斜面にへばり付く様に集落があるが、衰退が進んだ現在は、僅か8人しか住んでいない。

十家を知ったのは友達から聞いた時。彼は十家が紹介された回のナニコレ珍百景を見ていた。
"日本一のんびりした交通手段 十家モノレール"として紹介され、その回のグランプリを受賞。
彼の話やネットで情報収集していく内に・・・今の日本にそんな辺境があるのかと驚いたし、
こんな所があるのなら絶対に行きたいぞぉおお!!!!と思うようになった。
四国へ行くチャンスを伺っていて、今回その機会が遂に巡ってきた・・・というわけです。

ただ、十家はツーマプに載ってないし、集落の具体的な場所が分からないのがネック。
ネットでも調べたけど、そこまでは調べられないまま、今日の日を迎えてしまった。
つるぎ町一宇のR438沿いに十家に行く登り口があるのだけは分かったが、そこも詳細不明。
だから、田舎で暮らそうよの人に聞いて、有益な情報を得られたのは救いの神だった。

田舎で暮らそうよから一宇の中心部へ戻る形でR438を走り、まず俺が向かったのは・・・
↑一宇の出光。田舎で暮らそうよの人曰く、ここの店員が十家に詳しいとの事で。
給油タイミングには少し早いけど、山奥だし、一応給油もした方が無難なんで給油しておく。
給油時に店員に十家の事を聞くものの、彼は詳しい人ではなく、店長が詳しいのだという。
しかし、その店長が不在。ガーン。でも、2、3分後に車に乗った店長が戻ってきた。
でも仕事中で忙しそうにしてて、すぐまた何処かへ行かれましたが(・_・)
結局聞けなかった。詳しくない店員が申し訳なさ気だったけど、礼を言って出光を後にした。
ここで詳細を得られなかったのは残念だが、十家の登り口の場所は分かったので、そこへGO。
↑出光からR438を田舎で暮らそうよ方面に少し走ると、こんな発電所がある。
ここのすぐ反対側に・・・
十家モノレールがあったあああ!!!!
十家の紹介文やナニコレ珍百景のくだりが載っている看板もあるし、間違いなくここが登り口だ。
やばい、ちょっと興奮してきたぞ。ここまで来ればもう十家集落訪問も夢じゃなくなる。
↑十家モノレール。これに乗って鬱蒼とした杉林に覆われた山の斜面を登るのか・・・。
山の斜面は最大で38度もあるらしいし、速度も超低速だから怖いだろうな(笑)
↑事前情報で知っていたが、当然ながら十家集落の人以外は許可なく使えない。
部外者でも運が良ければ十家の人と一緒に乗せてもらえるらしいが、近くに十家の人はいない。
このモノレールに乗れるのを少しだけ期待してたけど、それは残念ながら叶わぬ。
さっきの出光店長と話が出来ていれば、彼を介して、ひょっとしたら乗れたかも・・・な。
↑モノレールが乗れないのは残念だが・・・
↑徒歩でも十家に行けるルートがあるのさ。モノレールのすぐ横の階段がその入口。
1時間くらいかかるキツイ山道らしいが、絶対に十家に行きたい。ここで行かないわけがない。
モノレール乗車は叶わないが、徒歩上等じゃあああ!!!と、熱く燃えていた(笑)
険しい山道を歩いてでも行きたい場所、それが十家集落だと考えているので。
モノレールが無理で引き返すような考えなど微塵もないしね。時間がちょっと厳しいけど行く。

念願の十家に向かうべく、13時13分に登山開始。バイク用シューズですが(笑)
荷物になるのでトレッキングシューズは今回無し。まあ、なんとかなるだろう・・・と思う。
最初の階段を上がったところで道が二手に分かれ、左に行くと民家の方へ。
軒先におばちゃんが居たので、十家の行き方を大まかに教えてもらう。さすが地元の人だった。
彼女の家で飼っている犬がやたら吠えるので、それを回避するルートで行く方がいいよとも(笑)
↑おばちゃんに礼を言って、再びさっきの分岐に戻り、右の方へと進み道を登っていく。
現役か廃屋か分からない民家がポツポツある。
↑民家が途切れると山の中ムードが高まり、モノレール軌道が登場。
こいつを追えば十家集落に到着するはずなんで、道に迷う可能性はそんなに高くなさそう。
しかし・・・勾配がキツイ(;´д`)・・・なだらかな坂はほとんどない。
整備された遊歩道って感じのところもほとんどないので、中々ハードになりそうだ。
↑少々足がだるく、汗も浮かんできた頃、こんなもんを発見。
広くなった場所に放置されてたので、ここで休憩する用の椅子みたいなもん?(笑)
↑光の射す方へ・・・でも、あそこがゴール・・・なわけないんだろうな(沈)
時間的に十家に着くにはまだ早すぎるし、去年の便石山登山の時もそうだったし(笑)
光の射す方へ向かったらここでした(笑)
この後、モノレール軌道との出会いと別れを何度も繰り返して、十家までの山道が続いていく。
↑モノレールで登れたら楽なんだろうけど、この勾配を登るのは怖いぞ((((;゜Д゜)))
第2休憩地点に到着。今度は確実に休憩所と言える場所だな(笑)
↑第2休憩地点の先はモノレールの下をくぐるような格好で進む。
尼崎〜神戸あたりのR43、大阪の中環(r2)の高速下みたいな気分・・・にはならないか(笑)

この先で道が2手に分かれる箇所があったが、モノレールに沿えば問題ないので、そこは直進。
モノレール軌道から逸れてしまうと何処へ行くか分かったもんじゃない。
↑ようやく勾配がフラットになったので、かなり楽になった。
↑登り始めて約25分。眼前に広がるのは茶畑と民家らしき建物。ここが十家?!
しかし、どうやらここは十家であっても十家でない・・・廃屋になってる所らしい。
十家の人が住んでる所はまだ先のようだ。かなり疲れてきているが、あともうすぐだ。頑張れ俺。

茶畑に出た所でも道が直進と右と2手に分かれるけど、直進を選択。だって右は登りやから(笑)
↑突然、草むらの中から登場し、この先の廃屋へ至るモノレール軌道。
下から来ているのとは別の支線だろうが、この様子からしてもう長いこと使われてないだろうな。
↑アスファルト舗装とは無縁の十家集落内(と思われる)の山道を登っていく。
ゴールが近いのは間違いないが、坂に次ぐ坂で息切れしてきた。でも、心地いいぞ。

それにしても静かだし、人の気配がしないな。ここは天上にある禁断の聖域のような感すら漂う。
何かラピュタに辿り着いた時のパズーとシータになった気分(どんな気分やねん:笑)
↑あれも廃屋だろうな。しかし、すぐ傍にある茶畑は荒れていない。
普段からちゃんと手入れしている証拠だし、まだ十家に住んでいる人がこの近くにいるはず。
そこが十家のゴールになるだろう。
↑直感的に思った。あそこだ。あそこの民家だ!!クライマックスは近い。

疲労感が既にマックスだが、気合で最後の坂を登りきると・・・農作業をしている人が居た。
遂に・・・来た。本当の意味で十家に着いたぞぉおお!!!!
やったぜ。約35分で到着できたのは意外だった。へタレなりに結構頑張ってたんだな(笑)

農作業をしてたおっちゃんとおばちゃんは、部外者の突然の訪問に少々驚いた様子だったが、
挨拶を交わすと、ここまで大変だったやろ?と言ってくれて、すぐ近くの家に招いてくれて、
そこの縁側に座って休憩をすすめてくれたし、お茶やお菓子も出してくれた(´▽`)
十家に関する色々な話も聞かせてくれたし、四季折々の十家の風景写真も見せてくれたし、
名刺ももらった。おっちゃんはここつるぎ町の観光ガイド的なこともやっているようだ。
お2人とは1時間近く色々な話を聞かせてもらったが、本当に楽しかったなあ・・・。

「いつでもおいで。今度来る時は携帯に電話してよ。すぐ下の家に泊まっていけばいいから」

と、言ってくれたしね。本当にありがたい話だ。
今回は既に宿を取ってるので、十家宿泊は実現しなかったが、ここで泊れたら最高だ。
ここからの景色は最高だし、夜は星空がめちゃくちゃ綺麗なのが容易に想像できる。
おっちゃんらと話をした縁側のすぐ傍には五右衛門風呂もあるらしい。すげぇ。
俺以外にも色んな人が来ているらしく、ママチャリ日本一周で来た人とか、ヨーロッパの人とか。
あと、ナニコレ珍百景以外でも色んなメディアに取り上げられている模様。
先週もどこかのテレビ局で紹介されたらしい。テレビ大阪の番組って言ってたかな〜。

本当にここは不便だが、日本古来の原風景がある厳しくも優しい場所。
こんな環境だけれど、携帯が繋がるってのはある意味凄いと思う(笑)
彼らの話を聞くと、ここでの生活は大変らしく、おっちゃんらも常時ここには住んでいないとか。
それでもここを離れないのは、会話からひしひし感じる十家が好きだからなんでしょうなあ。
ちなみに、普段は麓の集落で住んでいるみたい。たまたまこの日は十家の家に来ていたようだ。
俺は非常にラッキーだったのかもしれないな。このおっちゃん&おばちゃんに会えたし。
部外者の俺にも本当に良くしてくれて、温かかった。心安らぎましたよ(*´▽`)

あと、この日はNHK?かなんかの取材スタッフが来ているらしく、集落の上の方にいるとか。
彼らは15時過ぎにこっちへ戻ってきて、モノレールで帰るらしい。
つまり、彼らを待てば、一緒にモノレールに乗れるが・・・俺には時間がない(T_T)
宿のチェックインの時間の関係で、15時には十家登り口に着いてないとヤバいので。
そんなわけで、千載一遇のモノレール乗車のチャンスを棒に振る羽目に。ああ、何という無念。

車道が通じておらず、山の斜面に佇む小さくて素朴な集落には何もない。
しかし、そんな十家が俺は大好きだし、現地へ行ってその思いはより一層強くなった。
そんな愛すべき十家集落の風景を何枚か掲載。しばらく十家の独壇場です。どうぞ〜(笑)
↑十家のおっちゃんとおばちゃんの家とモノレール。乗りたかったぜ。
↑集落の隅々に軌道が張り巡らされているが、今や多くの廃屋と共にその役目を終えた格好。
十家は山の斜面にあるので、1番下の民家と1番上の民家の高低差も凄い。
高齢者が多かったろうし、モノレールでどこにでも行けるようにしたのも納得できる。
↑十家における高速道路みたいな存在のモノレール。そのジャンクションがここに。
ススキが集落のあちこちで咲いていたのも印象深い。
↑モノレールジャンクションの先にあるお堂。意外と綺麗で趣がある。
民家と茶畑しかない十家において、ここはランドマークかつ憩いの場みたいなところか。
十家に人が多かった頃よりはここを使う機会も減っただろうが、ちゃんと手入れがされている。
↑お堂の上。まだモノレールが伸びてて驚き。この上にNHKが居るんかな?
十家のおっちゃん曰く、お堂の上はもう誰も住んでいないみたい。
景色が良さそうだから行ってみたかったけど、時間がないし、疲労困憊なんで断念。
↑本当に何もない。だが、ここは素晴らしい場所だと思う。
来て、見て、感じて、そう思える場所ってのは意外と少ない。長閑で静かで落ち着くわ〜(´▽`)
↑ここの家ももう住んでいないようだ。
十家は今は8人しか居ないらしいしね。確認してないが、常時住んでいる人は居なかったような。
今回会ったおっちゃんとおばちゃんも麓に居ることが多いって言うしね。
↑十家に滞在したのは約1時間だった。もっと居たかった!と心底思う。

おっちゃんとおばちゃんに最速の下山ルートを教えてもらう。さっき通った道は遠回りだった(笑)
最速は彼らの庭先を突っ切る道らしく、それを勧めてくれた。
モノレールはあまり使わずに歩いて登る方が多いおっちゃんとおばちゃん、たくましいぜ(笑)

ここに来て本当に良かったし、素晴らしい思い出になった。ありがとうございました。
大阪から遠いけどまた訪ねに行きたいなあ。モノレール乗りたいし(´▽`)
↑十家から見た景色。山ばかり。向こうの山にも集落が昔あったらしいけど、今はないとか。
民家や畑は木に埋もれて見えなくなって自然に還ったようだ。自然の摂理、か。
↑宿のチェックインに間に合わすべく、急いで下山。下りなので行きよりは早いはず。
十家のおっちゃん曰く、15分か20分くらいで国道に出られるらしいので、それを目指す。

行きとは違うルートだったけど、朧気ながら一本の道筋が出来ているので迷うことはなかった。
十家の人々が日常的にこの道を歩いているのがわかるな。
徳島新聞ネット版記事(十家(上)十家(下))で、十家に郵便物を届ける配達員の話がある。
この山道を毎日歩いて(日によっては何度も往復!)上り下りするのは凄いと思う。
↑ここが十家のおっちゃんの話に出ていた四つ辻だな。
左右の行先は分からないけど直進すればいいと言っていたので、迷うことなく直進していく。

かなりの傾斜を短距離で下るルートなので、ズルッと足を滑らしてひやっとした場面も(笑)
日頃の運動不足のせいだからか膝がめちゃくちゃ笑ってたし(爆)
プルプル震える。それでも急いでいるので、休憩を一瞬で終わらせて山を下っていく。
↑モノレールの軌道がある道に合流。見覚えのある場所に出て一安心だ。
行きはモノレール沿いに登ったが、十家のおっちゃん曰く、ここで逸れる方が実は近道だという。
でも、何処へ行くか分からないリスクがあるので、初めて十家に行く時はまず選択しない(笑)
↑あとはモノレールの下をくぐったり、交差したりして下っていく。やはり下りは早い。

急いだ甲斐があり、国道沿いの十家登り口に到着したのは15時頃。15分下山達成。
無茶したので足がかなり疲れたし、喉も渇いた。ここはアレをいっとくしかない。
ファイトぉおお・・・いっぱぁあああつ!!!!
十家のおばちゃんからもらったこれで喉を潤す。疲れもかなり低減された感じがするぞ。

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山奥にある昭和な一軒の温泉宿

十家集落は本当に素晴らしい場所だったな〜という余韻を残して、本日の宿へと急ぐ。
宿の名は奥小歩危温泉源氏の里という所で、昭和的風情の漂う山奥の一軒宿である。
ネットでこの宿の詳細を知ると・・・ここだぁああ!!!と思い、速攻で電話した。
そしたらあっさりOK。宿泊地候補の中で1番泊まりたいと思ってたから嬉しかった(笑)

ただ、この宿はR32大歩危小歩危から山奥へ行った僻地にあり、十家からはかなり遠い。
更に今は日没が早くなっているし、山奥だから尚更早く真っ暗になる。
だから電話予約の時にチェックインは早い方がいいと言われたけど、十家訪問もあるので、
それを考慮に入れて17時頃と伝えたけど、実際のツーリング行程は予定通りには進まず(笑)
あれ以上十家でゆっくりしているとチェックインに間に合わないので、急いで下山したし、
そこから源氏の里まではR438で貞光に出て、R192で池田まで走り、そこからR32を南下し、
小歩危の手前でr271へと曲がり、狭い山道を7km程度走らないといけない。
多分・・・1時間では無理だろう。2時間近くはかかるだろうから、一刻の猶予もない状況だ。
でも、ちょいと寄り道したりするけどね(笑)
↑酷道R438を北上し、行きしなに気になっていた土釜と呼ばれる渓谷へ寄る。
田舎で暮らそうよの人もオススメしてた場所で、紅葉が綺麗とのこと。しかし、今はもう遅かった。
時間がないので1分で立ち去ったけど、ここの渓谷は時間がある時に来たいもんだ。
↑ようやく貞光の方へと出てきた。ここは沈下橋が何気にある。
四国を走っていたら、四万十川以外でも良く見かけるので、そんなに珍しくはないかも(笑)

貞光でR192に出たことで酷道とはオサラバ。ここからは快適2車線が続くので気が楽。
急いでいる時の酷道は時間が読めんからねえ。狭いし、カーブ多いから速度出せないし。
昼間より雲が増えてきたが時折太陽が覗く中、池田までR192を走行し、そこからR32で南下。
この先のR32はかなり久々で懐かしい。途中の片側通行規制で時間を喰うのは余計だったが。
山の中の国道を走るとこの手の工事規制は不可避だよなあ。
↑16時頃。チェックインまで何とか間に合いそうなので、ツーマプ記載のユートピアで小休止。
ツーリング先でいつも思うが、こういうローカルコンビニは味わい深いものがある。
宿は山奥の秘境で自販機なさ気だし買い出し出来んから、ここで晩酌用の酒や飲み物を買う。
↑ユートピアのトイレの窓から見た景色が長閑で癒される。
まだここは大歩危小歩危と呼ばれる場所じゃないけど、この付近らしい景観でよろしいどすなあ。
↑山と山の間を走る山岳幹線R32。さすがは2ケタ。R438とは大違いの走りやすさ(笑)
↑とびの巣峡の看板がある交差点。ここを右折すれば、奥小歩危温泉源氏の里まで一本。
この手前に奥小歩危温泉源氏の里の看板があったけど、スルーしちゃったので写真無し。
↑奥小歩危温泉源氏の里へ続くr271を走行開始。
セメント工場を横目に坂を上がると、その途中に奥小歩危温泉源氏の里まで7kmの看板が。
あとはもうこの道を淡々と走っていくのみ。疲れが蓄積されているが、あともう少しだ。
ちなみにr271は狭い箇所や険道な面もあるけど、全線舗装で走りやすかった。
ただ、宿の人も言ってたけど、この道を初めて走るには夜だと怖いな〜と思った。
まあ、紀伊半島の山奥の3ケタ県道とかよりは多少マシだと思いますが(笑)
↑何もない寂寥な道かな〜と思ってたが、途中で集落があったり、立派な銀杏の木もある。
所々で紅葉もしてたけど、時期的に遅い感じで微妙。四国で綺麗な紅葉は果たして見られるか。
あと、この道沿いの白川谷川の川が凄くきれいだった(´▽`)
↑r271は概ねこんな感じかな。ここよりも酷い路面もあったけど許容範囲内。
対向車はたまに来る程度なので、割と気持ちよく走れたな。

R32から狭い山道を走ること7km・・・ようやく本日の宿が見えてきた!
↑じゃじゃ〜ん。どうですか、この鄙びた感(笑)
おしゃれでも何でもないこの昭和風情が漂いまくりの雰囲気・・・ここが奥小歩危温泉源氏の里。
チェックインに間に合うか心配なとこもあったが、結果的には何とか17時前に到着できた。

上の写真だけを見ると小さい宿だな〜って思うかもしれないが、
横から見ると結構デカい建物だったりする。意外と細長い。
昭和的で老朽化してて、周りは僅かな民家しかない山奥の一軒宿なのでとにかく静かだし、
まさしく俺好みな宿です(笑)
↑建物のすぐ横に放置(?)してる奥小歩危温泉の送迎バス。これも昭和イズム(笑)
↑県道と旅館の間に流れる小川。夜はこの川の音しか聞こえないくらい静か。

旅館の玄関前にバイクを止めて、必要な荷物を持って中へ。中もモロ昭和です。写真は後で。
宿のおばちゃんが対応してくれてたが、何故か先走り気味(笑)2階の部屋へと向かう。
↑順風の間。ここが今日の寝床。○×の間とか、いかにも昭和の旅館でいいね(笑)
↑部屋の中へ入ると田舎のばあちゃん家みたいな雰囲気に癒された。
それも昭和の頃の。ここへ来たのは初めてなのに、何故か懐かしい・・・そんな摩訶不思議な感。
この鄙びた部屋に居ると時が止まっている感じすらする。21世紀とは思えぬ。もう最高だ(笑)

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NHKが映らない恐ろしさ

夕食は18時頃にしてもらったので、それまでは1日の疲れを癒すべく温泉へGO!
浴室は1番下の階の端っこの方にあるのを教えてもらい、部屋を出て廊下へ。
↑なが〜〜い廊下。内装といい、照明といい、赤絨毯といい、ここもザ・昭和です。
映画シャイニングの大量の血が出てくる廊下を彷彿させるものもあるが(笑)
↑廊下の途中にある洗い場。昭和な旅館にはこの手の場所が必ずある気がしてならない。
↑源氏の里は各部屋にトイレがない。トイレは共同なので。
しかも、トイレは廊下の1番端。順風の間とは反対側なので、長い廊下を歩かなくてはいけない。
それが面倒かもね〜。俺はこういうのも味があっていいなと思ったりもするが(笑)
あと、廊下の片隅にあるオロナミンCの自販機は稼働しておらず。昭和で役目を終えたか。

トイレのすぐ横に階段があり、そいつを下っていくと・・・明りのない薄暗いフロアへ。
客の気配が全然ないし、使っていないから節電してるんだろうけど。
↑そのフロアの1番奥に男子浴室があった。女子浴室はこの手前。
ちなみに、入浴時間は朝の7時から夜の9時まで。夕食後も入ろうと思えば入れるな。
↑更衣室もどことなく趣がある昭和風。どうやら浴場は誰もいないらしい。
↑浴室の扉にあった注意書き。水蒸気で非常ベルが鳴るらしい。
↑じゃじゃ〜ん。ここが大浴場。露天はなく檜風呂の内湯のみ。
他に誰もいないので惜しみなく撮影。でも扉を長く開けると非常ベルが鳴るので迅速に(笑)
温泉は少々熱く長くは入れないが、窓を開ければ丁度いい塩梅。
窓を開けたら川のせせらぎを聞きながらまったりできるが、外からは丸見えなので注意。
まあ、こんな山奥だから滅多に車とか通らないけど。
湯質は硫黄の匂いのするもので、非常に気持ちいい湯だった(*´▽`)
浴槽に浸かって、ふと視線をやった先・・・窓の縁にデカいカニと蜘蛛が居たけど(笑)
30分くらいは浸かってたかな。十家の登山疲れもあったから、尚更心地よいし、最高だった。
↑徳島県認可第1号らしい。う〜ん、昭和ですなあ。
あと、ここのシャワーは湯が出るまで時間がかかる。蛇口は湯と水で温度調整が面倒。
犬鳴山温泉の山乃湯も湯と水の蛇口があるけど、あれはめんどくさいよな。
↑温泉の後、そこそこ広大な館内を探索してたら、自販機あったし。
でも、横のアサヒビールのやつしか稼働してないような(笑)
↑玄関のフロントとロビー。外に出てトップケースに忘れたデジカメバッテリーを取りに行く。
しかし、ここも源氏の里らしいというか、何とも言えん鄙びた雰囲気ですねえ。
昔から変わっていないであろうソファやテーブル、ガラスのディスプレイに下駄箱。
更に、フロントにある公衆電話。これも今となってはレアだよな〜。全然見掛けなくなったし。
ちなみに、ここは携帯は1社だけ繋がる。ソフトバンク?繋がるわけないし(´・_・`)
正解はドコモ。料金は高いけど田舎だとこれしかない。まあ、それ故に殿様商売できるんだろう。
↑源氏の里は日帰り入浴も可能で大人1人400円。宿泊者は入湯料が200円になる。
このロケーションと湯質から考えると、400円は安いくらいだと思う。

夕食の時間まで少し時間があったので、玄関ロビーのソファで身を沈めていると、
食堂の方から宿主であるおっちゃんがやって来た。さっき会わなかったので挨拶。
もう70歳を越えているというおっちゃんだが、人懐っこくて楽しい人だった。しばし談笑。
夏くらいまでは入院してたらしく、それまではここをしばらく休業していた模様。
今では元気らしく何よりだ。でも目があまり良くないらしく、頻りに目を凝らしていた。
従業員は昔は10人くらい居たみたいだけど、今ではさっきのおばちゃんと宿主の2人だけ。
だから、客もあまり取っていないみたい。俺はラッキーだったかもしれないな。

その後、部屋へと一旦戻り、18時になったら部屋の電話が鳴った。夕食が出来たらしい。
ここの食事は部屋食ではなくて、昔ながらの食堂で頂くスタイル。
↑階段を下りて1階にある食堂へ。写真は料理を食べた後ですが(笑)
↑じゃじゃ〜ん。夕食。山奥の旅館の食事らしく、ボタン鍋や川魚や山菜などがメイン。
あまご(?)や蒟蒻の酢味噌や有頭エビフライや煮物や茶碗蒸し・・・どれも美味い。
特にボタン鍋は体が温まるし最高。野菜や肉のエキスが染み込んだダシがいいねえ。
肉が薄いのは気になったけど、こんなもんか。ご飯が写ってないけど食べ放題。全部食べた。
もちろんビールも頼む。さっきコンビニで買った分があるけど、細かいことは気にしない(笑)
プッハ〜!美味い料理にビールは最高やね(≧▽≦)

ボリュームある食事の後、さっきのおばちゃん(仲居?)と宿主のおっちゃんと話をした。
世間話から源氏の里についてや、おっちゃんの若き日の事とか。北海道も良く行ってたみたい。
明日行くスポットについて、詳しく手書きの地図で書いてくれたりした。
最初は素っ気ない感じがしたおばちゃんも実は優しい人だし、おっちゃんは言わずもがな(笑)
たった2人でしかやってない宿だけど、こういうほのぼの感はいいなあ(´▽`)
↑明日が早いおっちゃんとおばちゃんと別れた後、部屋へと戻ってきた。
ここのアバウトさからして自分で布団敷くのかなと思ったら、ちゃんと敷いててくれてた。
さあ、携帯電波も届かない山奥宿の長い夜の始まり。まだ20時になってない(笑)
山奥の旅館なんで外は真っ暗だし、扉は閉まってるし、部屋で過ごす以外何もない。
携帯は使えんし、やる事と言えば・・・テレビを見るか、持ってきた小説を読むかくらい。
あと、明日の予定を決めるとか、今日のツーリングの事をある程度メモ書きしておくくらいかな。
ノートPCがあればツーレポ作成できるんだがな〜そろそろ買っておくべきかもしれん。
↑荷物整理してたら出てきた。そういえば十家のおばちゃんに貰ったパンとリポDがあったな。
あと、写真に写ってないけど八十八庵で買った焼餅(2個)もまだ食べてないんだよな(爆)
こういうのは別腹とはいえ、ボリューミーな食事の後なので焼餅1個だけにした。結構美味い。
↑更に、源氏の里に来る途中のコンビニで買ったドリンク&ビール類。
こんなの一気に飲めんし、冷蔵庫にでも入れて・・・え。冷蔵庫ないのね(T_T)
買ってから4時間経ってもビールは冷え冷えだし、夏じゃないから夜のうちは問題ないか。
お茶以外は朝までに消化させるべく頑張った。そして、何度も共同トイレに行った(笑)
↑明日の予定を考え中。これはさっき宿主のおっちゃんが手書きで書いてくれたもの。
これは源氏の里から明日朝行く"某所"への道筋。でも、当事者以外には何の事かさっぱり(笑)
ツーマプで見るより、地元の人しか知らない道で行きたいから、おっちゃんに教えてもらった。
某所の正体については2日目前編のレポにて(笑)
↑おお、結構チャンネル映るな・・・と思ったが、実際は3つしか見れない(爆)
1(TBS系)と3(フジ系)と行政チャンネルのみ。何故かNHKが写らない。
まあ、テレビが映るだけマシと思えばだが、それでも実質民放2つだけってのは・・・(笑)
ここは都会ではなく山奥の辺境宿だから、都会と同じものを望むのはそもそも間違いだけどね。
携帯なし、僅かなチャンネルのテレビを見て、小説を読む。こういう夜もたまにはいいもんさ。
↑民放2つしか映らないテレビ。アナログ放送終了したのにブラウン管テレビ健在。
畳の上にある電話も今や絶滅種。これでさっき夕食の準備が出来たことを知らせてくれた。
何から何まで昭和の雰囲気が漂うので、そういうのが好きな人には最高の宿かと(笑)

明日の予定を決めて、テレビを見つつ、小説を読んでたが・・・こたつがめちゃくちゃ気持ちいい。
その気持ちよさのあまり、いつしか寝ていた程であった(よくあること:笑)
はっ!と思って起きたのは、夜中の1時半頃。F1の予選あったっけ・・・!!
何故か泊りのツーリングの時はF1開催期間中が多い。隠岐の時もそうだったしな(笑)
↑何とか予選を全部見れた。ポールはベッテル。相変わらず彼の速さが目立ってたな。
まだ若いし、シューマッハの記録を塗り替えそうな勢いがあるし、凄いドライバーに間違いない。
小林可夢偉もいいマシンがあればな・・・と思うが、そこへ辿り着くのは容易じゃないしな。

F1を見終わると、再び眠気がかなり来たので、今度こそ布団に入って就寝。
明日も楽しいツーリングになるといいな。
↑1日目(家〜宿までとする)の走行距離は約320km、所要時間は約18時間。

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►晴れてくれるといいのだが・・・2日目[前編]に続く




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