山陰・中国山地の旅(8月11日〜13日)
2度にわたる春の18切符旅行以来、次の18切符シーズンが待ち遠しかった俺。
漠然と今度行ってみたいところを考えながら過ごしていた。
そして夏の18切符が始めると、
例によって梅田の金券ショップにレッツ&ゴー。爆走兄弟ではない。
今回は驚かれることなかれ。
何と5回分(5日分)を買ってしまったのだ。しめて11200円。高い。
これでもJRのみどりの窓口で買うより300円安い。これはデカイ。
ケチれるところはケチる。
だって今回の旅行は5回分ですよ、5回分。旅費もそれ相応な額がかかるわけで。
兼ねてから行きたかったのは山陰方面。それも避暑向けなとこ。
あとグルメと景色があれば無問題。
この線でプランニングを進めたら、18切符は3日分あれば済む事が判明。
大阪を夜に出るムーンライト八重垣(やえがき)で松江まで行って、
その後は中国山地の奥地へ向かうトロッコ電車奥出雲おろち号に乗り、
南下して広島県の上下というところの自然の森MGYHで宿泊。
初めてのユースホステルというものを体験してみる。ネットで見る限り良さそう。期待。
翌日は福山に出て、そのまま東進して帰阪。ぐるっと一周するルートになりそうだ。
残り2日分の使い道は次回の旅行記で判明!(もうバレているけど:笑)
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左がムーンライト八重垣指定券、右が奥出雲おろち号指定券 |
8月11日、旅立ちの日がやって来た。
昼過ぎには荷物の準備も完了。
あとは22時過ぎの大阪発のムーンライト八重垣に乗るだけ。
そこで思ったことがあった。
18切符1回分の効果は
「改札(or車内)で切符に判子を押してもらった日の翌日はじめて停車する駅まで」
八重垣は22時過ぎ出発と、
春の時に乗ったムーンライト山陽(0時過ぎ発)よりかなり早い。
その後、日付が変わってから初めて停車する駅が岡山だ。
18切符1回分の相当額は2300円(定価11500÷5で算出)。
大阪―岡山の運賃がそれと大差ない。
つまり、素直に22時頃に大阪駅で18切符に判子を押して、八重垣に乗ると・・・
18切符のお得感ゼロじゃん!(´・_・`)
大阪―岡山の運賃≒18切符1回分相当額だからだ。
数百円得するけど、
この程度だと18切符最大の長所「安くて遠くまで行ける」が殺されたも同然。
そこで俺は考えた。1回分をフル活用するには・・・
今からJRに乗ってしまえ(´∀`)
新幹線以外のJR在来全線が乗り放題(一般的には普通か快速だけ)。
だからいろんなとこに行けて、改札も何度も出入り可能。
地図を見てルートが決まった。まず三国ヶ丘から和歌山へ。
そこで和歌山線に乗り換えて紀ノ川に沿って奈良県王寺に行く。
王寺からは関西本線や大阪環状線を経て大阪駅へ。
その後は梅田界隈で夕食でも食べてから夜のムーンライト八重垣に乗るのだ。
これだと八重垣には余裕で間に合うし、何より行った事のない紀ノ川付近へ行ける。
旅のプロローグとしては十分過ぎるぐらいの内容。
フッ( ̄ー ̄)・・・完璧。
こうして思わぬ形で旅行が始まった。
三国ヶ丘の改札で真新しい18切符に判を押してもらう。
今までは残り1回分のお古ばかりだったからねぇ〜何か新鮮。
阪和線の紀州路快速(和歌山行)に乗り、景色に目新しさはないが旅している実感が沸く。
山深い県境を越えると視界が開けた。紀ノ川が流れる平野が広がっている。
ここまで来れば和歌山もすぐそこ。
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阪和線から和歌山線に乗り換える。時間があまりないので改札外へは行かず |
和歌山で乗り換えた和歌山線は、和歌山から奈良県王寺までを結ぶ鈍行ローカル線。
余裕の単線。途中にスイッチバックがあるぐらい田舎なところを走っている。
最初は紀ノ川沿いに見える車窓を楽しく見ていたが、途中で見るのを止めた。
車内が暑過ぎて意識朦朧(´Д`)
日差しもきつく、冷房機が入っているとは思えないぐらいの蒸し風呂状態。
寝ようにも眠気が襲ってこないし、汗は流れるわで、最悪。
しまいには何で俺ここに居るんだろうと思うぐらい(爆)
その後何とか高田まで持ちこたえた。和歌山線はここで一旦止まる。
王寺まで行くには乗り継がないといけないが、電車が来るまで1時間はある。
待つのもアレなんで改札を出て高田駅周辺を散策してみようと思った。
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高田駅から歩いていると知らぬ間に路地に入り込んでいた |
路地を抜けたあとはコンビニで飲み物買ったり、立ち読みするぐらいしかない。
1時間は散策するのには微妙な時間だった(爆)
ようやく来た電車に乗って王寺を目指す。
王寺までは乗客が結構居てなかなか座れなかった。
和歌山線は奈良県側は需要が多いな。
王寺に到着したのは割と早くて、ホームにて大阪方面の電車を待つ。
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かな〜り小さいですが、夕陽の中で飛行機が飛んでいます。
ウォーリーを探すより楽勝です |
日が落ちてネオンが輝きだす頃に大阪駅に到着。
梅田界隈をブラブラ回ってみる。
ふと寄ったセレクトショップで欲しい服発見。案の定インポートもので高けぇ!
当然見るだけに留まる(笑)
タワレコで邦洋の新譜をチェックした後は、夕食をとる事にした。
そこで行って来たのが大阪駅前第2ビル地下2階にある喫茶店レッドリバー
ここは一見普通の喫茶店なのだが、オムライスが美味いと評判。
ふわふわの卵に包まれたチキンライスのようなシンプルさがいい。400円は安い。
個人的には600円のシチューオムライスを推す。かなり美味い。
ケチャップの代わりにビーフシチューソースがかかり、
ポテトやブロッコリーが添えられている。
レッドリバーの紹介記事はこちら
美味いオムライスを食べた後は時間を潰しつつ大阪駅の中央改札へ。
それでも時間は余りまくり。
仕方ないのでGAREに抜ける通路の手前のベンチで22時過ぎまで待つ。
大阪駅改良工事のプロモを見たりメールや電話したりしても30分位しか経たない。
最後にはうとうとし始める有様。だってすることねえもん(´Д`)
それでも何とか待ったかいあって22時を過ぎた。
電光掲示板に「ムーンライト八重垣」の文字が登場。いよいよという感じがしてきた。
改札を抜けて八重垣が入ってくるホームへ上がる。
春の時もそうだったけど、ホームに上がる時が旅の始まりを実感できる。
そんな気分を表した曲がロッキーで有名な「アイオブザタイガー」のイントロ
最近だとNTT西日本の光通信かなんかのCMでイチローが出ていた時にかかっていた。
何だか燃えてくる感じでテンション上がる(笑)
ホームで八重垣を待っていると、これまた古めかしい気動車みたいな電車が来た。
珍しいのかどうかよくわからんが(笑)
八重垣に乗車して自分の席に行くと隣が空いている。
ここに誰も乗ってこなければ2つ独占できるかも・・・
岡山までの停車駅で誰も来なかったら、2つシートを使ってごろ寝出来るぞ!\(◎o◎)/
1つだけで寝るのと2つで寝るのとでは大違い。熟睡度が桁違いだ。
頼むから誰も乗ってこないでくれ、と思っていた(笑)
何て利己的な俺(爆)
そんな邪な望みを抱く俺を乗せた八重垣は大阪駅を22時22分に発車。
夜行快速ムーンライト八重垣は実に遅い。
途中、新快速どころか快速にも抜かれる有様。
それでも三ノ宮付近からスピードを上げていった。
三ノ宮・・・(´∀`)ホッ
神戸・・・(´∀`)ホッ
明石・・・(´∀`)ホッ
加古川・・・(´∀`)ホッ
そして、日付が変わる前に停車する最後の駅・姫路に到着。
次の停車駅は岡山(1時過ぎ到着)までない。
ここが事実上の正念場である(爆)
結局姫路でも隣には誰も乗ってこなかった。
よしゃあ!
これで「2シート使ってごろ寝が出来る権」(何じゃそりゃ)にリーチをかけたも同然。
時間が時間だし、岡山ではまず乗ってこないはず。
他の席はまぁまぁ埋まっていて、通路側も窓側も座っているところもある。
俺はどうやら運がいいらしい。
その後1時間ほどして岡山到着。
この駅は夜行電車がひっきりなしに発着する為、24時間フル稼働する駅だ。
東に行けば京阪神、西は広島、北は山陰、南は四国。まさに交通の要所といえよう。
そして静かにごろ寝権を獲得(笑)
これでかなり寝やすくなった。
岡山を出たら、倉敷で伯備線という山陰に繋がる線路へ入る。ほとんど山ばかり。
その後は朝5時到着の生山まで停車駅なし。
山陰沿岸に出たら山陰本線の米子・松江などに停まり、終点の出雲市駅まで走る。
俺が降りるのは松江。朝6時30分頃到着予定だ。
ごろ寝権も獲得したことだし、くつを脱いでごろ寝体勢に入る。
春の山陽より快適。ただ、この八重垣は冷房が効きすぎていたせいか少し寒かった(爆)
1時間以上熟睡していたが、電車の動いている様子がないのでふと起きた。
外を見てみると真っ暗な駅が見えて、確認したら岡山県北西部の小都市・新見だった。
ここは時刻表に停車するとは書かれていない。
ふ〜ん、車掌が交代でもしているんかな。で、またすぐに寝た。
・・・1時間近く経っただろうか。目が醒めると八重垣はまた停車していた。
今度はどこかいな、と窓を覗くと・・・まだ新見だった( ゚д゚)
最低1時間は停まっているぞ。
「どうなってんだ?」と思ったが、ひとつの仮定の元に考えてみた。
仮定・・・新見で停車する理由は時間潰し。
八重垣が走る大阪―出雲の距離が短いため、普通に走ると早く着きすぎる。
そこで時間を潰すと。
多分こういうことだと思われます。
「それなら大阪を発車する時間を遅くすればいいやん」ってなりますな(笑)
まぁ、そこは大人の事情ってヤツでしょうか(爆)
結局新見で2時間は停車していた。
ようやく動き出した八重垣は、大山のすぐ西を通り米子へ向かう。
大山をバックに輝きだした朝陽がきれいだった。
米子は6時前に到着した。
山陰地方の商都で鳥取・松江と並ぶ3大都市らしいが、それでも人口は20万人程度。
気候が厳しい山陰はどうしても人が少なくなりがちだ。
鳥取県や島根県の人口は堺市より少ないし。
でも、都会過ぎるのもどうかと思うのでこんな所の方が好きだ。
それにしても初めて行く土地の風景は楽しいものだな。
米子を過ぎると中海が見えてくる。湖のように見えるが、海らしい。
そんな中海の西にあるのが有名な宍道湖。汽水湖である。
宍道湖と中海の接結点に位置するのが松江。
車窓を眺めていると、いつの間にか松江到着。
体全体が少しだるいけど伸びをしたらバリ気持ちいい(´∀`)
荷物をまとめて降りる。
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松江に到着したムーンライト八重垣。八重垣とは八重垣神社から取った名前 |
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観光客以外はあまりいない感じ。閑散とした松江駅。まだ朝早いが |
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駅前ターミナル。高速バスが発着しているのか、観光客が多く見かけられた |
さて松江に着いた。どうしようか。
車内で考えていた今後のプランはこうだ。
松江に来たのだから当然観光。
旅行前からそれほど滞在出来ないとわかっていたので松江城だけ行く予定だった。
松江城に行った後は、駅に戻り8時50分に出発する奥出雲おろち号に乗る。
宍道湖沿いに西進した後は、木次線で中国山地ど真ん中・備後落合まで南下。
松江では街を歩き、城を見て終わりと味気ないが仕方ない(笑)
駅を出て真っ直ぐ歩くと裏路地のような場所に出てきた( ̄▽ ̄;)
こんなに駅に近いのに雰囲気が急変するのはビックリ。
更に歩くと中海と宍道湖を結ぶ川が見えてきた。
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太陽の日差しが眩しい。この新大橋を渡ると松江城や県庁などの中心部に出る |
橋を渡ったら松江に来てはじめて公衆電話を発見。
奥出雲おろち号が通る木次線の亀嵩(かめだけ)駅のそば屋に電話する。
ここは駅長自らがそば屋を兼業していて、観光客に人気のスポット。
全国でも駅舎自体がそば屋なのはかなり珍しいそうだ。
予約しなくても亀嵩駅に着いた時に売り子からそばを買えるけど、
売り切れたこともあるらしいので念には念をおしておいた(笑)
公衆電話から電話しなくても・・・と思われるかもしれませんが、
携帯の電池がヤバかったんですよ(´Д`)
今日の宿泊先・自然の森MGYHまで何とかして保つべく必死(爆)
予約の電話を終え、松江城に向かう。
しかし、歩いて分かったんだけど・・・松江は道が狭い!
ついでに歩道がやけに少ない(苦笑)
町並みは城下町らしくていい感じのところもあるだけに残念。
県庁近くに来てようやく整備された道が登場。
そして城も見えてきた。
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中に入りたかったけど、時間が足りなさそうなのでここから見て満足した(沈) |
松江城に入ることを諦めた理由は時間もあるが、何よりケチりたかったからだ(爆)
それぐらいボンビーだったんですよ(´Д⊂)
駅までの帰りは少しルートを変えてみた。
途中のコンビニで爆弾おにぎり買って、自販機の珍しいジュースを探していたら・・・
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初めて見たドクターペッパー。当然大阪でも見たことない |
あった。
もちろん買う。
ドクターペッパーは友達から聞くまで未知なる存在だった。
しかもその友達曰く、一番好きなジュースらしい(笑)
そんなに絶賛するのなら、どんな味なんだろう?!とワクワクしながら飲んでみた。
うげぇ(´Д`)
マズイ。何じゃこりゃ。
その後飲んでみたものの・・・(沈)
え〜総括します。
なんか薬みたいな味
久々に凄いものと遭遇してしまった。
もう出会うことはなさそうだが(笑)
一方の爆弾おにぎりはまぁまぁだった。
前のが凄かっただけに、これはある意味普通過ぎて印象を忘れた(笑)
その後は松江駅の待合所でとくダネ!を見て時間を潰す。
アテネ五輪の話題で持ちきりだったのを覚えている。
奥出雲おろち号の到着時刻が迫っていた。
8時50分前にホームへ上がり、奥出雲おろち号の到着を待つ。
するとトロッコ車両を連結し青と白でデザインされた電車がやって来た。
先頭のトロッコ車両には窓がついていなくて開放感炸裂。
風を感じることが出来る造りになっている。これはありがたい配慮だな。
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車内には星座をあしらったものが描かれている。天井にはおろちが |
普通の窓付き客車もあるが、こんないい天気の日にそっちに行くはずない(笑)
松江から木次(きすき。読めない)までは自由席なので、宍道湖が見える右側に座る。
撮影能力脆弱なエクシリムS-20でも宍道湖は是非撮りたい。
ほぼ100%観光客で埋まった奥出雲おろち号は松江駅を出発して山陰本線を西へ。
松江市街を抜ける頃になると、右手に宍道湖が見えてきた。
う〜んキレイだ。夕陽がきれいだと定評がある宍道湖は朝もいいと思う。
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湖の青さに目を奪われ、湖からの風が心地よい。 |
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後方に松江の街。こうして見ると結構大きな街に見えなくもない。 |
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どこかのんびりとした空気を感じてしまう。
軽トラの荷台にあるのは冷蔵庫とみた。 |
宍道(しんじ)に到着するとおろち号は木次線に入る。
これからは山深い田舎をゆっくりと走ってゆく。
車窓を見ていて気付いたんだけど、民家の瓦の色は赤が多い。
これは石州瓦と呼ばれるもので耐雪性に優れているらしい。
だから雪の多い山陰地方でよく見かけられるそうだ。
何気ない風景の中に土地ならではの生活の知恵や工夫があったりするので面白い。
おろち号は本当にゆっくり走るので、車窓をじっくり見ることが出来る。
山間の集落で畑仕事をしているおばあちゃんの話し声も聞こえる。
ゆっくりゆっくりと名残惜しむかのように走っているおろち号。
過ぎ去ってゆく土地の生活風景が旅の思い出として深く刻まれていく。
いいところだなぁ、と思えてしょうがない。
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ほとんど何もないようなところ。ほとんど山と畑、時々家(笑) |
そんな風景もこの地域で1番の町・木次に近づくと建物が多くなっていく。
それでも山間の小さな町という感じだ。
木次に到着したのは10時。おろち号の自由席はここまで。
ここから終点の備後落合までは指定席である。ここからが木次線のメインディッシュ(笑)
今までの田園風景から終点に近づくほど山深くなる。勾配も凄くなる。
指定席に移動したら今度も窓側でラッキー!
隣に家族連れがいて、エクシリムS-20をきっかけに彼女らと仲良くなった。
子供を2人連れた若い奥さんと彼女のおばあちゃんの4人で旅行中だそうだ。
子供は子供で遊んでいて、奥さんとおばあちゃんと旅のことを中心に話していた。
彼女らはもう少し先の駅である出雲横田で降りる。たたら製鉄に興味があるとか。
話を聞いていると俺も行きたくなってきたが、予定が崩れてしまうので行けない(苦笑)
しばらくすると、おろち号はトンネルに入った。
乗客が天井を見て歓声をあげるので、何だろうと見てみたら・・・
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下久野トンネルにて天井のおろちが輝く。
子供のリアクションが一番面白かった(笑) |
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窓がないので轟音などダイレクトに聞こえる。下久野トンネルは2キロと長い |
しかし、トンネルも中盤に差し掛かると・・・涼しいというより・・・
寒い!!( ̄▽ ̄;)
この時期は猛暑真っ只中だからよかったけど、気温が低い時は風邪をひきかねんぞ。
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古い木造駅舎の出雲八代駅。
どこか懐かしく感じてしまう。木次線にはこんな駅が多い |
そして、おろち号は亀嵩駅へ。
先ほど松江で電話予約した亀嵩駅そばはここのこと。
駅そばの店の名前は「扇屋」。テレビや紙媒体のメディアでも結構取上げられている。
またここは松本清張「砂の器」の舞台で、TVドラマ化された時は観光客が多かったとか。
亀嵩に停車する時間は長く、ほとんどの乗客が車両越しにそば弁当を買っていた。
俺も予約分を受け取り500円を支払う。
普段の電車では売り子が居ない事もあるが、こういう観光客が多いおろち号では登場。
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学校の黒板のような駅看板。なんかいいなぁ |
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亀嵩駅ホームでは売り子が乗客向けのそば弁当を販売。ほぼ完売してしまった |
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水車をひいて作った打ちたてのそば。確かに美味いけど、鰹節は要らない |
木次線沿線は田舎なので駅の間の距離は長い。
亀嵩の次は出雲横田だが結構遠い。しかもゆっくり。
出雲横田と言えば、家族連れの彼女らとお別れする駅だ。
わずかな時間であったけど興味深い話も聞けて楽しかった。
最後にはホームから手を振ってくれて、俺も笑顔でバイバイと返す。
嗚呼、一期一会。
出会いあるから別れあり、ってところだな。
八川(やかわ)駅に到着。何とここでも売り子がそば弁当を売っていた。
値段は亀嵩より高い600円。
大半の乗客が亀嵩で買ったためか、それほど買っている人は多くない。
さっきの6割程度か。
俺は味を知りたかったので1つ買う。
まださっきの亀嵩のを食べたばかりなので、後で食べる事にした。
この辺になると近くの崖に生えている木の枝が線路の方まで伸びたりして、
線路上は緑のトンネル状態。
窓から顔を出すと枝に当たるので実にデンジャラス!(爆)
車窓が鬱蒼とした山々に差し掛かる頃、出雲坂根駅到着。
ここは全国で僅か3箇所しかない3段式スイッチバックがあり、また延命水で有名。
ここでは待ち時間があるので、乗客はホームの端に湧き出ている延命水を汲みに行く。
島根名水100選にも指定されているそうだが、延命にどれほど貢献するのかは不明(笑)
駅のすぐ横を国道が走っているのでポリタンクを持った人も来ていた。
俺は500mlペットボトルでいいや。
出雲坂根を出ると、おろち号はこれからの急勾配をスイッチバックで上がっていく。
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おろち号のおろちはヤマタノオロチ伝説から由来 |
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出雲坂根に着く前はこっちを走っていて・・・ |
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出雲坂根を出た後はさっきの少年が見ていた線路をバックで走る |
こうしておろち号はバックして引込み線に入り、屋根付きのところで止まった。
そしてまた前に進み出す。これで高低差170メートルの急坂を上がった事になる。
車掌のアナウンスが流れ、進行方向右側の下の方に出雲坂根駅が見えるという。
窓から見ると木々の間から遥か下にさっきいた出雲坂根駅が小さく見えた。
おおぉ〜いつの間にここまで来たんだろう、という感じですげぇ。
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スイッチバックなしではここまで上がれないな |
木次線の名所を越えて車内が落ち着いた頃、さっき買った「八川そば」を食べた。
おおぉ!これは美味いな。亀嵩より断然こっちの方が好みだ。
ダシは濃くないので調度いいし、何より薬味が充実しているのが良かった。
もみじおろし・まいたけがこんなにそばに合うとは思わなかったし。
これは買って大正解。
またこっちへ行く機会があれば是非食べたい。
八川駅すぐ横に店舗を構えているので、そっちに行くのがいいかな。
八川そばのホームページはこちら
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出雲そばはかなり美味いと思った逸品 |
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自然を象徴する緑をバックにボルビック。なかなかいいと思った写真のひとつ |
その後はどんどん山中を走り、国道314号の名所おろちループが見えてきた。
電車がスイッチバックするくらいだから、国道の方もグルグル高低差をかせいでいる。
日本最大級の2重ループ形状はとぐろを巻くような景観。まるでおろちのような感じ。
これは実際に道路を走るより、電車から見るほうが迫力が出ていい。
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このおろちループが出来るまでは、通行が困難な区間だったらしい |
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絶景のループ橋。赤い橋脚が鮮やかに映える。天気もいいし言うことなし |
木次線最後の見所・おろちループ付近では、電車が一旦停止してくれた。
粋な計らいをしてくれるぜ。写真も撮りやすい。
車掌がおろちループの解説をしたり、乗車記念カードを配布したりとサービスも充実。
おろちループを満喫した後は、終点・備後落合へ向けて走り出す。
最後まで速度を速めることなく、ゆっくりと走るおろち号。
で、車窓は緑一色で美しい。
木次線沿線は過疎化が激しい地域であり、この木次線も廃線の危機が何度かあった。
そんな中登場したおろち号は奥出雲の原風景と旅情を垣間見れるトロッコとして活躍。
自然豊かで見所も多く、マニアから観光客まで幅広い層を獲得して人気が高まっている。
地元生産の野菜などの物産品もトロッコ客が多いので売れているそうだ。
まさに地元にとっては恵みのトロッコだ。
12時過ぎに備後落合駅に到着。
松江から約3時間のおろち号の旅は終焉を迎えた。
おろち号は旅している感溢れまくりで楽しい。かなりオススメですよ。
夏はほぼ毎日運行していて連休時期もやっているとか。
下のリンクはシュミレーション形式で奥出雲地方の歴史や文化などがわかるサイト。
Windows Madia Player(無料)があればストリーミングも見れて、まさに旅行気分。
ストリーミング映像など見れます
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おろち号はこの後木次方面に引き返す。もう一度楽しむ人はここに残っていた |
おろち号が引き返していくと、次の電車待ちする人以外誰もいなくなった備後落合。
この駅は秘境駅として知られていているらしく、まわりは何もない。
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駅名からして僻地感が漂う |
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芸備線新見方面。もう山しか見えない。冬は雪だらけになりそう |
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木次線と芸備線三次方面。
自分だけここに置き去りされた感がするぐらいど田舎(笑) |
今後の計画では、備後落合から芸備線(単線)で三次まで行く。
そこで福塩線(単線)に乗り換えて上下の自然の森MGYHへ。
この辺りで複線なんか有りえない(爆)
備後落合から三次に行く電車が来るのは14時過ぎ。
恐るべし。
2時間以上電車待ち( ゚д゚)
仕方ないので駅周辺を散策いや探検してみる(笑)
駅舎の中を抜けると・・・やはり閑静に包まれた空間。
どんどん歩いて行く。
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かつて急行も停まっていたという駅。今や無人駅で廃れ放題。諸行無常なり |
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駅から下る坂の途中に人気のない家が。夜は漆黒の闇に包まれる。絶対怖いぞ |
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急行があり鉄道が盛んな時代に旅館だったという家。今や廃屋同然に見える |
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国道へ渡る橋の下を流れる川。浅そうだけど水が冷たそう |
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国道沿いにあるヤマザキパンの看板は備後落合唯一の食料品店らしい。
寂しすぎる |
探検の結果わかったことは、
駅の内外共に秘境ムードに包まれていること。
国道を車で行き交う人以外誰も見かけなかった。
ちなみに携帯は圏外であった。それも納得できるのが寂しい(苦笑)
この旅行から帰って色々調べたら、備後落合はかつて隆盛を誇った時代があったという。
これには結構驚いた。
今では廃屋状態の民家も、ちゃんと人が住んでいたようだし、駅も無人ではなかった。
さらに備後落合名物・おでんうどんなるものまで売っていた。
うどんに好みのおでんメニューをトッピングするものらしい。なかなか美味かったとか。
しかしそれも遠い昔になくなってしまった。
時代の流れが変われば人の流れも変わる。
この備後落合は鉄道の栄枯盛衰の儚さを現わしているのかもしれないな。
2時間後。
備後落合を出発した芸備線ワンマンカーは三次に向けて西進。
車窓は緩やかに流れる川が延々と続くかのように見え、眠気が押し寄せてくる。
そして西日がもろに当たる&車内冷房なしで激暑!!(´Д`)
JRのオンボロ車両に劣悪環境。嫌がらせかよ。しかもトイレないしヽ(`Д´)ノ
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のどかな景観が続き過ぎてかなり眠くなる。三次までほぼこんな感じ |
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広島県北部の中心都市・三次。
それでも鉄道はかなり不便。車社会はここにもあり |
三次到着は15時過ぎ。
ここで府中行きの福塩線を1時間以上待たなければならない。
これぐらい待つのはもう当たり前となってきている(沈)
三次駅はなんかしらないけどやたらと暑かったので、近くのデパートに涼みに行く。
そこでアイス食べながらずっと休憩。ああ、涼しくて最高(´∀`)
デジカメの要らない写真を消したり、今後の予定を確認しているうちに時間は16時。
その後暑い三次駅に戻り、またワンマンカーの福塩線に乗る。
降りる駅は上下。素直に「じょうげ」と読む。
「うえした」ならまだ許容範囲(何の?)
ひねくれて「うえげ」や「じょうした」と読まないように(読まねぇよ)
福塩線の車窓は田園風景の中に夕陽がきれいに見えてよかった。
そして上下駅が見えてきた。
上下に到着したのは三次を出て1時間後、17時過ぎだった。
駅を出て商店街の方に行く。予習はある程度出来ているので迷わない( ̄ー ̄)フッ
味の評判よさげな「レストランオームラ」を目指して行ったのだが・・・
盆休みのために開いていなかった(+_+)
ああ、そういえば盆の時期やったなぁ・・・とガッカリ。
そこで急浮上したのが夕食問題。
今晩泊まるMGYHの夕食は1000円も(←本当にボンビーだった(´Д⊂))する。
だから宿の予約を入れるときに夕食抜きにしていた。
つまりどこかで食べてこないと、夕食なしのピンチに陥る(爆)
どこか他に開いている店はないかと、探してみた。
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夕暮れの上下町。
レストランオームラは写真奥に見えるホテルオームラが経営している |
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歴史ある上下の商店街をゆく。まだ食べるところは見つからない |
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どこか懐かしく和む風景。ええ、まだ見つかりませんよ。開いている店(´Д⊂) |
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子供が川辺で遊んでいる。田舎の風景っていいなぁと思える1枚。
まだ見つか(省略) |
結果発表。
え〜惨敗に終わりました(沈)
盆休みが多いこと多いこと。
このままでは本当に食えなくなる・・・((((;゜Д゜)ガクガクブルブル
MGYHに電話して近くのスーパーでカップラーメン買って持参できるか聞いてみた。
するとあっさりオッケー。今から夕食の準備(俺の分)は無理だけど。これは承知の上。
しかも、上下駅まで迎えに来てくれるとおっしゃってくれた。
ええ人やぁ(´∀`)
MGYHは上下駅から結構離れているので、迎えに来るまで多少時間がかかるらしい。
その空き時間で上下駅に近いSPARというスーパー(そのまんま)で買い物。
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上下駅近くのスパーでもらったレシート
驚愕の市外局番6桁
上下ってそんなに田舎なのか?!Σ( ̄□ ̄;) って、ただ‐(ハイフン)を忘れただけだろ(爆)
正解は0847-62だと思いますです、はい
追記:調べたら市外局番はやはり4桁でした
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ここでどんべえきつね89円という辺りが泣けてくる(苦)
あとはミネラルウォーターを買う。昔と違い炭酸はあまり飲まなくなっていた。
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ひらがなでじょうげえき。
このこめんともひらがなでおおくりしております(わらい) |
MGYHの人が迎えに来てくれる上下駅へ戻る。
駅の待合室に上下観光案内マップ等が何種類かあるので、旅の記念にもらっていく。
待つこと10分くらいでMGYHの人が乗ってきた車がやって来た。
あいさつして乗っけてもらう。
MGYHに向かう車内で話してみると、気さくで面白いおばちゃんだ。
この人がペアレントの和知さん。
そしてMGYHにもう一人料理長をしている伊達さんという人がいるとか。
それにしても和知さんはガンガン広島弁を炸裂させる。
おぉ〜親父の実家が広島な俺は、久々に聞く広島弁に感動。
気のせいか俺もイントネーションが広島弁に近くなっていた(笑)
和知さん曰く、
上下駅or備後矢野駅(MGYH最寄り駅)から歩いて行くのは30分ぐらいかかるとのこと。
地図で見たら平坦な気がしたけど実際は山道らしい。
迎えに来てもらって本当に良かった(笑)
上下に着いた頃は相当疲れていたから、山道なんかとんでもない。
まさに俺を殺すきか!!(上島竜ちゃん風:笑)
MGYHは山の中の高台のようなところにある。
駐車場に着く手前の坂が恐ろしく、難所だ。
ヘアピンかつ急勾配(爆)
バイクだと怖すぎます・・・
車を降りて和知さんについて行ってMGYHの入口へ。
お〜ホームページで見たまんまのきれいなペンション風だ。
ここは良さそうな宿だと俺のシックスセンスはそう訴えていた(謎)
玄関に入る時はユースホステルの慣習で
旅人に対して「おかえり」とペアレントが言って、こちらは「ただいま」で返すらしい。
それを知っていた俺は初ユースにも関わらず「ただいま」とキレイに返す(笑)
ユース初めてで慣習も何も知らない人は??だったに違いない。
ま、そんな強制されるものでもないので大して気にする事ないと思う。
フロントで必要事項を記入して料金先払い。
ユースホステルは会員になっているとビジター(非会員)より1000円安く泊まれる。
しかし、年間に3回はユースで泊まらないと会費の元は取れない。
俺は会員に入っていないのでビジター料金になる。
和知さんはここで入会したら会員料金になるけど、と言っていたが
今後ユースに来るかこの時はわかるわけないので見送る(笑)
ベッドのシーツをもらい、2階へ上がる。部屋は定員3人の「山の想」だった。
部屋には先客が2人来ていたが、2人とも夕食で1階フロント真横の食堂に居るそうだ。
和知さんが先に風呂にどうぞ、と言うことで風呂セットを準備。
部屋はこんな感じ。
写真はないけど、ここはロフトが付いているナイスな部屋である。
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ここに敷布団をかけてシーツを被せる。布団の上にあるのは当時の携帯 |
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見渡す限り山々に囲まれているMGYH。夜の星はキレイなんだろうな |
風呂で気持ちよく浸かった後は、部屋に戻りカップラーメン持って食堂へ(苦笑)
食堂には同室の2人ともう1人(高校生)が同席して夕食を食べていた。
他のテーブルには年配のグループが居た。
同席した彼らに挨拶と自己紹介を軽くして、ここまでの旅のことで雑談。
やはり備後落合には驚いていたよ(笑)
伊達料理長がやってきた。柔和で優しそうなおばちゃんだ。
料理長(と呼ぶ)的にはカップラーメン持参はあまり快く思わなかったかもしれないけど、
快く湯を貸してくれた。実にありがたい。
寂しくどんべえを食べる俺を見た同室の人(彼はヘルパー)が煮魚だったかな。
それを少しわけてくれたんだけど、それがまた美味かった。
ヘルパーの彼曰く、ここの料理は1000円出して食べないと損と言う。
それぐらい料理に関してはかなり定評があるらしい。伊達料理長の実力を垣間見た(笑)
日が沈んだ夕食後、宵闇に包まれた外を散歩。
おぉぉ・・・!
大阪の星空は問題外だな、こりゃあ。すげぇ!
星の海とまではいかないが光り輝く星たちで夜空は埋まっていた。
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所詮200万画素の最低ランクデジカメ。
光源が少ないのでフラッシュにしてもショボイ |
その後8時ぐらいからお茶会が開かれた。
料理長オリジナルの菓子などご馳走になる。適度に甘くて美味い。
こういうお茶会やミーティングは強制参加のユースもあるらしいが、ここは自由参加。
この後、和知さんや料理長、ヘルパーの人や高校生の子(男)らとずっと話していた。
初めて来た俺もMGYHのイベント企画を手伝ったりして楽しかったな。
お茶会自体は早く終わったんだけど、その延長戦が長い。
知らぬ間に12時前になり、和知さんと料理長は明日以降もあるのでおやすみ。
残った3人で話していった結果・・・夜中2時越え。
話の内容はとにかくこのレポでは書ききれないぐらいの量!
よって大幅に割愛させていただく(笑)
特にヘルパーさんの話はユースをはじめ、国内外の旅の体験談がとても面白かった。
ユースの実情や一部のホステラーの悪行など、ディープな面まで聞けたし。
そして明日の朝食は7時ぐらいなので、もう寝ないとやばい。
2階の部屋に入る前に、もう一度外に出て星を眺めてみた。
おぉぉお〜これは凄い!
地上の明かりがこの時間は限りなく少ないから、満天の星空が見えたのだろう。
この星空をデジカメで撮れないのが悔しくて仕方ない(苦笑)
これで撮っても真っ黒しか映らないし(´・_・`)
満天の星空に感激した後は、歯を磨いて即刻寝た。
翌朝は携帯アラームで1発で起きれた俺。
どういうわけか、旅行中は結構寝起きが良い。
レースのカーテンを開けると素晴らしい快晴だった。
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突き抜けるほど蒼穹の空。この日も最後まで好天に恵まれた |
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何の建物か実は知らない(2005年10月現在:笑)。今度聞いてみようっと |
朝食は昨日食べると言っていたので、もちろん俺の分もある。
写真撮るの忘れたので、この時に何を食べたか詳しくは忘れたけど
味噌汁とスクランブルエッグらしきものが良かった。
あと、昨夜に伊達料理長が開発したというパンダ茶を飲んだらハマった(笑)
笹の葉を近くの山から採取して、鍋かなんかであぶりながら作るそうだ。
料理長は珍しい素材を使い料理を作るので、食べるこちらはとても楽しみ。
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あ、ヘルパーさんが映っている。散歩していたようだ |
朝食後は、同室の2人が先に旅立ち。
俺はトイレに居たので見送れなかったのが残念。
でもあのヘルパーさんはここの常連らしいのでまた会えそう(笑)
俺も出発の準備をする。
本当はもっと早めにここを出るつもりだったが、用意に手間取り遅れた。
これで上下駅の府中行き朝の最後便を逃す(爆)
次の電車は3時間後の12時( ゚д)゚
そりゃ目玉も飛び出るぐらいだ。備後落合以上とは・・・
今日は大阪に帰る日だが、素直に帰る俺ではない。
福山の下にある鞆の浦(とものうら)に行って、福山から東進して帰る。
こんなプランを立てていたが、電車を逃したので修正を余儀なくされた。
そこで和知さんが「上下を見ていきんさいよ」とおっしゃった(笑)
確かにこの上下は凄く歴史があっていいところだ。
昨日の夕方に商店街を歩いただけなんで、まだ全然周っていないし。
上下自体もう来る事ないかもしれないし・・・と思い出したら、決まるのは早かった。
決定・上下町内散策!
昨日駅でもらっておいたパンフ関係が役に立つ時がきた。
そしてMGYHを出発する時が来た。
パンダ茶を気に入った俺を見て、料理長が笹の葉を俺に持たせて記念撮影してくれた(笑)
その写真は今年の8月に行った時にも残ってた。色あせしていたけど。
駐車場で和知さんと料理長と別れ、和知さんの息子さんに車で上下駅へ送ってもらう。
長くて短いユース初体験が終わった。いい思い出ができたし。
もっと色々制約とかあるんかな、と思ったけど全然普通だったし、何もかもが良かった。
ここが初めてのユースで本当によかったな、と今でも思う。
もし、ここが大したことのないところだったらユースはこれっきりになっていたかも。
この旅以降、MGYHには何度かお世話になっている。
今やここに泊まるのを前提に旅行計画を決めている節があるな(笑)
それぐらいお気に入りの宿となった。
トップページにあるリンク集に「自然の森MGYH」はバッチリ掲載されているので、
行ってみたい方や気になった方はどうぞ。
めんどくさがり屋のあなたはこちらから
和知さんの息子さんはカメラマンの卵で、いろんな写真を撮りまくっているらしい。
それでも納得できる写真は滅多に撮れないとか。
カメラマンは大変だなぁと思うけど、本当に好きなんだなぁ〜と微笑ましい(笑)
上下駅で息子さんにお礼を言って別れる。
再び上下駅へやってきた。
駅前には上下花火大会の告知があったんだけど、残念ながら開催は15日。
それに合わせて来たかったなぁ。
3時間近く時間があるので、昨日以上に上下町内を周ってみよう。
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旧石州街道。昔は石見銀山との往来が頻繁に行われていたらしい |
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UFOのような形をした街灯。どこか昭和の雰囲気を感じさせて懐かしい |
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旧石州街道(今は商店街)から狭い裏路地に入ってみた。
板壁がなんともいえずいい |
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真野資料館。白壁の町・上下にふさわしい外観。ここはメガネ屋も兼営 |
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広島県文化100選指定の上下キリスト教会。明治は財閥・角倉家の蔵だった |
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読みにくい説明書き。
かなり昔に制作されたのだろう。後半が酷い。風化しまくり |
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白壁やなまこ壁、格子窓はこの商店街のあちこちで見掛ける |
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旧岡田邸。
田山花袋の小説「蒲団」のヒロインのモデルとなった岡田美知代の生家 |
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戦前を思わせる古い看板が残る大成権薬局 |
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黒漆喰のなまこ壁と格子窓が宿場町・上下であった何よりの証。
時代劇で出てきそう |
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上下を一望できる翁山。
年末年始は「翁山世界一の夢ツリー」というイベントを開催 |
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見張り櫓を持つ昔の警察署。明治期から残る建物。下は食堂(笑) |
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昨日子供が川遊びしていた上下川。古い町をひっそり流れる素朴さがいい感じだ |
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翁橋を渡ると、かつての宿場町の面影が一番残る旅館が何軒か並ぶ通りに出る |
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大正期から芝居や映画の上映が行われ賑わった翁座。今でも使われているそうだ |
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片野製パン所。これもかなり歴史ありそうな建物。現役のパン屋かどうかは不明 |
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江戸期の町屋・旧田辺邸。明治期には造り酒屋で増改築を繰返し、現代に至る |
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この辺りの有力な財閥であった角倉家の外門 |
とにかく上下を歩き周ってみて思ったのは、ヘタに観光地化されていないこと。
古い建物と新しいものが違和感を引き起こすほど乖離していない。
そういう観点から見ると、上下の文化財は保存のバランスがいいのだろう。
日常の風景に古いものがさりげなく溶け込んでいるという印象。
明治、大正、昭和と、各々の時代の建築物が混在しているが不思議に馴染む。
どこも見所だったんだけど、特に上下歴史文化資料館は長居した。
1階は江戸〜昭和以外にも中世以前の上下に関する資料等が多く展示されていて、
当時のこの地域における生活状況が想像出来面白い。
戦国時代の武将(名前忘れたけど)の刀剣や鎧などもあった。
また上下は江戸期、幕府の天領として地勢上・政治上重要な位置を占めていた。
2階は田山花袋の「蒲団」のヒロインのモデル岡田美知代の資料館として保存。
彼女は上下出身の女流作家。
田山花袋と出会って、大きな衝撃を受けた彼女は文学の道を歩んでいく。
小説や童話の執筆、翻訳、英語教師など各方面でマルチな才能を発揮。
彼女がヒロインのモデルとなった「蒲団」は作中の設定と現実がリアルなため、
当事者の葛藤もあり、世間の荒波に翻弄されたりもした。
彼女の足跡を辿るには2階のフロアは充実している。
部屋を再現したスペースもあるし。
花袋と蒲団しか知らなかったが、文学の源に触れるとより一層の興味がわく。
岡田美知代の作品にも触れてみたいと思いつつ、まだ読めていない(地元にない)
今の上下は過疎が進む山間の町。
そこで地元活性化プロモーションビデオが制作されている。
おまけ・白壁戦隊ジョウゲマン
結構笑えます(笑)
あと上下といえば・・・
アンガールズ田中の地元であることも付け加えておく(笑)
資料館の後は、町の外れにある亀山八幡神社に行ってみる。
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全国には同じ名前の神社が結構あるらしい。
この亀山八幡宮も下関に同名のがあった |
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水龍らしき龍の口からちょろちょろと水が流れる。何だか弱々しいなぁ(笑) |
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この先の奥院は全てケヤキで造られたものらしい。
しかし蜂が飛び回っていて、げに恐ろしくなり逃走 |
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境内に上がる時に撮影。のどかな上下の一部を眺望できる。冬は積雪が凄そう |
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ある夏の1日といった感じの何気ない風景に和む。暑いけど |
電車に乗ってしまうとなかなか飯を食べられないので、早めに昼飯を食べる事にした。
お食事どころマップなるもので近くで手軽なところを探す。
国道沿いの「チキチキ」という店が良さそうだったのでそこへ行く。
高校野球を見ながら、無難なカツ丼を食べてみたがなかなか美味かった。
カツがジューシー。
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チキチキマシン猛レースかチキチキボーンを思い出す |
少し早めの昼飯の後は、上下駅前のポプラで飲み物などを買う。
しかし・・・暑い(´Д`)
もう汗だらだら。この旅の間はタオルが大活躍した。
そして上下駅を出発したのが12時過ぎ。
府中行きの福塩線で府中まで行って、そこで乗り継いで福山に出る。
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さらば上下。単線というのは絵になるねぇ〜 |
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広島県東部最大の街・福山。 広島より岡山の方が近く、そっちとのが結びつきが強い |
待ち時間があるのでとりあえず福山駅から外へ。
駅前近くのCD屋で欲しかった氷室のアルバムが2枚あり、安かったので買う(笑)
こういう地方の街に思いがけないものがあったりするので、チェックは欠かせない。
その後もブラブラ。マックシェイクが安かったので久々に飲む。夏に飲むのが一番だ。
快速に乗ると岡山には1時間以内に着く。
天気は相変わらずいいし、昼飯食べたし、電車の振動でついうとうとしがちだ。
岡山からは赤穂線に乗ってみる。
山陽本線の岡山―姫路は電車本数が少ないのだ。
赤穂線の方も播州赤穂まで行くし、そこから新快速に乗ればダイレクトで大阪へ帰れる。
赤穂線の車窓もかなりまったりとした田園風景。
西日に照らされた田んぼがきれいだったりする。
旅もいよいよ残り少なくなってきた。
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岡山から東に行くとすぐ田園風景。手前の高架が国道、奥は山陽新幹線 |
途中、香登(かがと)駅で降車して、近くにある大衆レストラン「大阪屋」に寄った。
ここは昔、親父の実家に帰る時に何度か寄った事があるところだ。
当時この店を見て、
岡山なのに何で大阪なんだろうと悩んだことがある(笑)
更に、金曜ロードショーのナウシカを見ながらうどんを食べたという
どうでもいいような思い出もある(笑)
せっかく近くを通るのだから10年振りに行ってみることに。
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赤穂線もバリバリ単線。この駅も当然無人。 |
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久しぶりに見る大阪屋の看板。ボロさは相変わらず。 |
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懐かしいなぁ。潰れてなくてよかった(笑) |
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昼間にカツ丼食べたのにまた肉を食べるヤツ。から揚げはなかなかよかった。 |
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国道2号線沿いに香登駅に向かう。夕陽がきれいな頃だった。 |
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この先に帰るべきところがある。旅の終焉は近い。 |
懐かしい場所にも寄る事が出来たので帰路につく。
この帰りのの赤穂線は、岡山県の日生(ひなせ)で花火大会が行われていたため
通勤ラッシュのような人込み!
すし詰め状態とはこのことだ((((;゜Д゜)
日生までそりゃあ酷かったっすよ。
単線だし、本数少ないし。
日生以降は花火客が100%降りた為、ガラガラになった。
播州赤穂で新快速が待っていたのでこれに乗り換えると、あっという間に大阪だ。
旅は終わろうとしている。
とても中身の濃い旅だったな。色々あって全てを思い出せないぐらい。
そして・・・
この2日後に新たなる旅が始まる。
今思えばよくやったよ(笑)
最後はかなり端折りましたが、これにて山陰・中国山地の旅レポートを終わります。
以前にも増して超長文&駄文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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